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石の青年との出会い

□ ■ □ 石の青年との出会い □ ■ □

 友人と二人で、海外にいる知人を訪ねて旅行した時のことです。
スペインからドイツのハノーバーへと移動しました。そこには長期間現地滞在をしながらより高い目標に向かって自己研鑽を続けている知人がいました。
彼女は私達のためにいろいろなスケジュールを組んで最大の持て成しをしてくれましたが、その一つに化石採掘がありました。知人には、後に私が「石の青年」と呼ぶ若い友人がいました。幼時期に鉱物と出合って以来石の虜になってしまったという彼は、鉱物や化石の収集が趣味となり、何年も何年も集め続けた結果、倉庫の中は石の宝庫。とにかく石好きの青年で、土曜日に行われるフリーマーケットの日には、出来るだけ良い場所を確保するために朝早くから出掛けて石の店を出すまでになってしまったということです。彼は私達を化石が眠っている場所に連れて行ってくれました。そこは山というか丘というか、その場所一帯が巨大な石灰岩の堆積地となっていて、その岩石を採掘して利用する業者によって、辺り一面は深く掘りえぐり出されていました。そのお陰で私達は意外にたやすく化石探しが出来たのでした。石の青年が言うにはゴロッとした石の固まりを見つけてハンマーのような道具でコンコンと割ってみるのだそうです。上手くいけば中に化石が入っているとのこと、…なるほど、今から1億年も前の二枚貝やウニ、矢石(ペレムナイト)等が見つかり、ドキドキワクワク!!楽しくて楽しくて時間を忘れて夢中になりました。

どうも私達が採集したものは、ジュラ紀から白亜紀にかけて存在していた海の生物のようです。…ということは、太古のハノーバーは海だったのですね。その時代の地球は、海と陸の分布図が現代とは全く違ったものだったのでしょう。そんなことを思い浮かべながら想像の世界でタイムスリップし、不思議感覚が目覚めるのでした。そんなワクワクドキドキを体験した夜のことです。石の青年は自分が収集している石の中から寄り縋ったものをいくつか持ってきて見せてくれました。そこで私は更にドキッとしました。ある石との運命の出会い!今思い出してもドキドキします。茶緑色の岩石にキラキラとした小さな結晶が無数にくっついた不思議な石、見た瞬間にワーグナーのオペラ「ニーベルングの指環」の一場面と石とが重なりました。綺麗というより一種の不気味さを秘めた魅惑的な美しさです。荒涼たる岩山を覆い尽くす煌き、恐る恐る入り込んだ洞窟の中に広がる鍾乳石を目にした時の驚きのようです。
私は彼からその石を購入しました。

そして気がつくと、私もどっぷり石にはまりこんでしまいました。
更には、石の店を開き、この夏にはわくわくワークのイベントで化石掘りやアンモナイト磨きをしたり、鉱物万華鏡で輝く石の魅力を探ろうと思っているのです。

遥か遥か昔の化石や石にとっても、想像を絶する程遥か彼方の未来に生まれた人達によって掘り出されたり、愛されたりするなんて思いもよらぬことでしょう。 もっともっと未来には宇宙船に乗って過去へ未来へと時空を超えた旅行が実現するかも知れません。 わくわくドキドキのハートが破れないことを祈って…、END。
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popo

Author:popo
●笹井鳩子profile

 中央林間にある大和田園幼稚園に6年、横浜鶴見の橘幼稚園に34年勤務。(内28年を園長として、2年を顧問として務める。)
長い間幼児教育の道を歩む中で、シュタイナーの人間学に出合い教育観を深める。
また、経験を通して「人は人の中で人となる」を実感する。
退職後、「自らの手で作る喜びを味わう」・「人が出会い絆を結ぶ」、この二つを実現すべく、創造と交流の場として『創造空間Lula & Popo』を開設。

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