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ポッポ先生の子育て応援

●今回は、相模楽器さん発行の「Q-on キューオン」2011.夏号に寄稿した文章をご紹介致します。
ポッポ先生の子育て応援:紙面


■□■ ポッポ先生の子育て応援 ■□■
■□■    創造と絆の空間     ■□■


私は今、横浜市の戸塚区でお店を開いています。
長年幼児教育の道を歩んできた私にとって、まるで畑違いの道を歩き始めたかに見えますが、私の中ではとても自然な形でつながっているのです。勿論、何かをえることを主眼においた教育現場と、物を販売する店とは明らかに目的とするところが異なりますが、日々 、人と人とが出会い心を通わせ会うという点では同じといえるでしよう。

幼稚園や学校は、時間と場を長い間共有しながらじっくりと人間関係を結んでいきますが、商店は一過性の出会いが多く、それだけに心を通わせる時間も一瞬に集約されます。沢山の人と出会っても人間関係を結ぶというところまで発展させるのは難しいといえるでしょう。
「いらっしゃいませ」の一言にこめる心、それがお客様にどう伝わるか… なのですが、心というものは一瞬の出会いであっても伝わるということを実感しています。

そもそも私がお店を開こうと思った最大のきっかけは「絆」 だったのです。

これまでの人生の中で、数えきれないほどの人との出会いがあり、中には擦れ違っただけで、名前も知らずその人の印象すら全く心に残らない人も沢山いますが、なぜこの人とこれほど心を通わせ会うのかと不思議に思うほど、深い絆で結ばれる人もいます。偶然なのか必然なのかはわかりませんが、多分互いに必要としているからなのでしょう。折角出会いを結んだ絆を手放したくなかった… というのが、私がお店を開くきっかけとなりました。大切な人たちが気軽に来れて談笑できるような温かい空間がほしい… と。

「創造空間Lula & Popo」これが私が名付けたお店の名前です。
創造空間のイメージは、これまで築いた絆をこれからも結んでいくための空間、そして新たな絆を結ぶための空間、そして何かを生む・つくるという創造の行為を通して未来につながっていく、そう… 、それが例えお人形作りでも泥団子作りでも、素材のままにしていたらいつまでも素材のままですが、そこに自らの手を加えて変化させ形あるものにすることで今までになかった何かが生まれる、これは、天地創造から始まった未来につながる行為ではないかと思うのです。一人一人にこの創造の行為が託されていると考えるのは少々飛躍しすぎでしようか。
でも、お母さんが赤ちゃんを産むことなどは、言葉に言い表せないほどの「未来創造]の行為ではないかと思っています。赤ちゃんが産まれなければ、子供たちがいなければ未来は築けないのですから。もっとも、お店では手仕事が中心ですので、一つの作品が生まれる度にささやかな創る喜びを味わっています。その他に、長年の教育の道で出会った「ルドルフ・シュタイナー」による「オイトリュミー」 や「ライアー」のお教室も設けています。そして傍らには太古の記憶を今に伝える様々な鉱物(天然石)や玩具・雑貨があちこちから旅をして集まってくれていますし、絆が生み出した手作り製品も空問を飾ってくれています。

もう一つ、Lula & Popo(ルラとポポ)という名前について、いろいろな人から「何?」とよく聞かれます。
これは、お店をはじめる時に一緒にイメージ作りをした友人(オリュトミーの講師)が、宮津賢治のお話にもよく出てくる[きつね」の神聖さに惹かれていて、ルラはきつねの愛称、ポポは鳩の愛称として名付けました。単純に好きな動物に名前を付けただけなのですが、よくよく考えるとこれにも深い意味があると気付きました。
大体にして鳩にとってきつねは天敵とも言える怖い存在、きつねが鳩を見る時の目は、好きとか嫌いではなく、多分「美味しそうー!」 なのだろうと思います。とても仲良くなりそうにない「きつねと鳩」が仲良しになる、それが「絆」なんでしょうね。

絆っていう漢字は、糸へんに半分と書きます。この字から想像すると、私は糸の半分、つまり糸の片方を持っています。その糸のもう一方を私が出会った人が持っています。その人と私は一本の糸で結ばれています。でも出会った人は一人ではない訳ですから、私は出会った人の数だけ糸を持とうとするのですが、持ちきれず手放してしまった糸もあれば相手から手放された糸もあります。手放さずに持ち合っている糸、これが絆です。
よく運命の人とは赤い糸で結ばれていると言いますが、特別に強い絆で結ばれた人との糸は赤い色をしているのかも知れません。欲張りな私は、出来れば赤い糸だけでなく、黄色も青も緑も紫も… 虹のように七色の糸を束にして持ちたいなどと思ってしまうのです。

多分、人それぞれ、絆の結び方も違うでしようから、私が願うようにそれぞれに色とりどりの絆の色があるのではないかと思います。もう少し想像を膨らませると、私と一本の糸で結ばれた相手は、また別の沢山の人との糸を束にして持っていて、さらにその先の相手もまた糸の束を持っていて、その糸達が複雑につながったり交差したり綾織りのようになって、絆という布を織り上げているのかも知れません。沢山の人と糸で繋がり合っているのですから、人って孤独ではないんだと思えてきます。一人の人の周りにはその人と結んだ糸を持っている人がいて、どうしたの?大丈夫?と糸をツンツン引っ張って、私がいるわよと合図している。孤独だと思っている人はそれに気が付いていないだけなのではないでしょうか。

私が一番不思議に思うのは、夫婦とか親子、そして家族という絆です。
世界中に何十億の人間がいるか知りませんが、無数の人間がいる中で、夫婦となり親子となり家族となる訳ですから、言葉で言い表せない不思議な縁があるのだろうと思います。かけがえがないほどの太くて強い、赤い糸で結ばれた大切な大切な絆、その糸は少々のことでは切れたり外れたりしない筈ですが、でも糸ですからよじれたり絡まったり脆くなったりする事があるかも知れません。でも絶対に手から放さないで、しっかりしっかり糸の半分を持ち続けてほしいと思います。

【 幼児教育研究家・元橘学苑幼稚園園長笹井鳩子(ささいやすこ)】

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プロフィール

popo

Author:popo
●笹井鳩子profile

 中央林間にある大和田園幼稚園に6年、横浜鶴見の橘幼稚園に34年勤務。(内28年を園長として、2年を顧問として務める。)
長い間幼児教育の道を歩む中で、シュタイナーの人間学に出合い教育観を深める。
また、経験を通して「人は人の中で人となる」を実感する。
退職後、「自らの手で作る喜びを味わう」・「人が出会い絆を結ぶ」、この二つを実現すべく、創造と交流の場として『創造空間Lula & Popo』を開設。

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