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クリスマスに咲いたひまわり

 新年の挨拶を交わしあったのは、ついこの間、と思っている内に節分の日がすぐそこ迄やってきました。
一日は24時間、という時の流れは変わらぬ筈なのですが、年々、短距離走のような勢いで走り抜けていく時間の感覚に追いつけず、息切れしながらついていっている私です。
時々立ちどまって振り返らないと、足跡が残せそうもありませんので、一ヶ月程遡ることにします。


■□■ クリスマスに咲いたひまわり ■□■

 クリスマス近くの第3土曜日の午後、ひろちゃんはいつものようにお母さんと二人で、泥だんごと泥絵のひろばにやってきました。その日は午前から参加者が多く、毎月通っているひろちゃんは少々圧倒されている様子でした、…が、すぐに続きの泥絵に取り組み始めようとしました。
ところが、いつもなら迷いのないひろちゃんの手がぱたっと止まっています。
夏過ぎて始めた泥絵は淵周りを塗れば完成する所まできています。額の中には1本のひまわりの花。
作っている途中に泥だんご作りを入れてしまったために、中断していた泥絵。
朝から一人のお母さんが「クリスマス」の泥絵に取り組んでいます。
ひろちゃんの中でも「クリスマス」が引っ掛かってしまったようです。
続きを完成させるか、中断して新たにクリスマスの泥絵を作るか、気持ちが葛藤しているようです。
 ひろちゃんのそんな様子に気付いて、思わず声をかけました。「日本ではクリスマスは冬だけど、地球の反対側にあるブラジルなんかは夏がクリスマスなのよ、ひまわりが咲いているかも知れないわね」と。
私はひろちゃんのひまわりから、一冊の本を思い出していました。それは、ブラジル、サンパウロのモンチアズールというファベーラ(貧民街)で、シュタイナーの人智学に基づいた活動を実践され、多大な成果をあげられているウテ・クレーマーさんが、現地の子供達に書いた「クリスマスに咲いたひまわり」という絵本です。
      瞬間、ひろちゃんの中で何かが動き出しました。
 止まっていた手がコテを持ち、泥をすくって、躊躇なく描き始めたのはクリスマスツリー。
既に描いてあるひまわりを挟んで、両隣に二つツリーが並びました。 そして完成。
小学一年生の彼女の中で、腑に落ちるものがあったのでしょうか、その絵は私の予想を遥かに超えたものでした。見ているとひまわりは白いポインセチアにも見えてきます。夏にも冬にも通ずる、世界中を包み込むようなクリスマスの額絵をひろちゃんは完成させました。
 感動と驚きを覚えながら、小学一年生の心のあまりの純粋さに、畏敬と畏怖の思いを強く抱いた私です。大人の言葉をストレートに受け止め、心を触発し、行動に置きかえる素直さ、そして大人の想像以上の結果を見せてくれる凄さ!
心がひきしまる思いでした。


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popo

Author:popo
●笹井鳩子profile

 中央林間にある大和田園幼稚園に6年、横浜鶴見の橘幼稚園に34年勤務。(内28年を園長として、2年を顧問として務める。)
長い間幼児教育の道を歩む中で、シュタイナーの人間学に出合い教育観を深める。
また、経験を通して「人は人の中で人となる」を実感する。
退職後、「自らの手で作る喜びを味わう」・「人が出会い絆を結ぶ」、この二つを実現すべく、創造と交流の場として『創造空間Lula & Popo』を開設。

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